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第206回近現代史教育研究会例会

案内はこちら(pdfpdfアイコン)からダウンロードできます)

  • 日時:2017年6月17日(土)15:00~18:00
  • 会場:青山学院高等部西校舎2階大会議室
  • 参加費:500円(資料代・郵送費など)
  • 報告者:小林朗(新潟市立石山中学校)
  • テーマ:『地主と小作人の言い分 あなたはどちらに賛成ですか?-新潟木崎争議』

○報告要旨
私は中学校の歴史学習で討論授業を10年以上行っている。ねらいは「主体性の開発」である。中学生の「自分の意見」を発表できるようにすることだ。そのことは中学生の歴史認識を深める。討論テーマは二者択一にして、中学生の討論しやすいようにしている。答えはないので、どちらでもよい。討論することによって、教室に活気が生まれ、獲得型授業となっていく。自分の仮説ー班の討論ー自分の結論というサイクルで私の討論授業は成立している。今回は大正デモクラシー時代の小作争議を扱う。地域教材である新潟の木崎争議である。地域史は中学生にとっても身近なものなので親近感を覚える。教科書に書いてあることが新潟にもあったということが中学生に討論できる要因にもなっている。地主側になる中学生は契約内容で小作人に非があるとする。小作人側になる中学生は永小作権をたてに地主に非があるとする。両者の討論が本時である。中学生が生き生きと活動しながら、歴史的内容で討論をする。教科書の枠を超えるだけでなく、まさにアクティブ・ラーニングになっている。戦後、日本は農地改革によって小作人は自作農に変わった。しかし、同じアメリカの支配を受けたフィリピンには農地改革がなかった。この違いは日本で、大正時代から昭和の初めに小作争議が頻発したためである。今回の討論授業は戦後史学習にもつながっている。
○参考文献
小林朗「木崎争議の闘いがなかったらマッカーサーの農地改革はなかった」(『歴史地理教育』750号(2009年10月号))
小林朗「ネット社会の中で孤立する中学生に歴史の楽しさを実感させる授業を-実践「原始人日記を書こう」」日本社会科教育学会編『社会科教育の今を問い、未来を拓く』東洋館出版、2016年5月
○連絡先(「高大連携歴史教育研究会」ではなく、下記までお願い致します。)
〒150-0012 東京都渋谷区広尾3−7−16 東京女学館中学高校社会科 許 暁静(もと あきしず)a.moto◎tjk.jp〔@を◎に変更しています〕 電話:03-3400-0867