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ジェンダー史が拓く歴史教育—ジェンダー視点は歴史的思考をどう鍛えるか?

いまふたたび高校の歴史教育が大きく変わろうとしている。しかし、その改革にジェンダー視点は乏しい。
ジェンダー視点は歴史認識を豊かにする。女性をエンパワメントするためにも、民族やセクシュアリティに関するマイノリティの尊厳を回復するためにもジェンダー史は不可欠である。では、高校教育や大学教育において、ジェンダー史をどのように教えればよいのか。
シンポジウムでは、第一部で、高校教育現場での課題をふまえジェンダー史として貢献可能な方向性を示す。第二部では、「家・家族」「植民地支配」「戦争と性暴力」につき、具体的な資料や授業例を提案する。第三部では、大学・高校の歴史教育においてジェンダー史が十分に認知され、活用されるために何が必要かについて意見交換を行う。
シンポジウムを通して、教育現場で求められていることとジェンダー史研究者に求められていることを確認し、今後、教育と研究が豊かな協力関係を築くための具体的な課題を明らかにしたい。

  • 期日:2017年12月17日(日) 13:30~17:40
  • 会場:奈良女子大学総合研究棟S棟(文学系)
    〒630-8506 奈良市北魚屋東町 近鉄電車「近鉄奈良」(1番出口)から徒歩約5分。または、JR奈良駅からバス5分「近鉄奈良」下車で徒歩約5分
  • 参加費:学会員1000円、非会員1000円、院生500円、学部生無料
  • プログラム:
    13:30-13:40 開会挨拶・趣旨説明 ジェンダー視点に立つ歴史教育の課題:HPの活用を含めて(三成美保:奈良女子大学)
    13:40~15:00 第1部<歴史教育改革とジェンダー―高校新科目「歴史総合」「日本史探究」「世界史探究」への提案>
    報告1 ジェンダー視点から見た歴史教育の可能性(小浜正子:日本大学)
    コメント1 女性史とジェンダー史―ジェンダー射程を考える(長志珠絵: 神戸大学)
    報告2 ジェンダー視点をどう取り入れるか?―高校歴史教育の現場から(川島啓一:同志社高等学校)
    コメント2 高校歴史教育でLGBTIをどう教えるか?(三成美保: 奈良女子大学)
    15:10~16:25 第2部<歴史を読み替える―ジェンダー視点で鍛える歴史的思考力>
    報告3 「家/家族」の社会的機能をどう考えさせるか?―前近代日本史から(久留島典子:東京大学)
    報告4 植民地支配と多様な「近代」―アフリカ史の場合(富永智津子: 宮城女学院大学)
    報告5 戦争・紛争と性暴力(成田龍一:日本女子大学)
    コメント3 高校歴史教育で慰安婦問題をどう教えるか?(姜聖律: 大阪府立大学桃谷高等学校)
    16:30~17:40 第3部<総合討論―ジェンダー史の可能性>司会:井野瀬久美恵(甲南大学)、三成美保(奈良女子大学)
  • 共催:奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター、高大連携歴史教育研究会、科研費基盤研究(A)「ジェンダー視点に立つ『新しい世界史』 の構想と『市民教養』としての構築・発信」(代表:三成美保)
    後援:日本ジェンダー学会、ジェンダー法学会